君だから〜たった一人の君〜
「んで、気にくわない奴倒してたら最強ってゆわれるようになったんや」
「…それが、亜倖が隠してたことやな?」
「…うん」
ベットに立て掛けてある、元“相棒”を手に取る。
ズシリと来る、久しぶりの感覚。
「ウチの元“相棒”…春菊(ハルギク)」
袋から木刀を出す。
柄に彫られた菊。
「コレがウチが…最強と呼ばれた理由」
ポツリと呟いた言葉に亮が反応する。
―グ…ッ
「―ッ?!」