君だから〜たった一人の君〜

離れていく亮の背中を見つめる。


「えぇ男やなぁ〜亮くん」


「―ッ!?オトンッ?!」


ニヤニヤしながら亮を見つめる顔。


「春菊のことは、ゆぅたか?」


「ん…」


「そぅか。…そんなに亮くんが好きなんかぁ♪」


「ハァ!?何ゆぅてんねん!!」


図星なだけに、頬が染まっていく。


笑いながら家に入っていく父の背中を叩いた。


「姉ちゃん〜!!亮兄えぇ男やな!!」


「お姉ちゃんて面食いやったんやね」

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