君だから〜たった一人の君〜
第4章

強敵出現!?

「ふああぁ…」


今日も朝から豪快な欠伸。


右で結んだ髪がゆらゆらと揺れる。


「亜倖ッ」


「ん…?」


ボーッとしたまま横を見れば、今日も爽やかな亮の姿。


「おはよう」


「―――ッ」


その亮の微笑みで目が覚める。


「おは…ょ」


「クッ…何やその挨拶は」


いつも以上に笑っている亮。


朝からドキドキしていく。


「なんか…今日、いつもと違うな。何かあったん?」


「そりゃ、憧れの人に会えたら機嫌もよぅなるわ」

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