君だから〜たった一人の君〜

ニカッと笑って見えた亮の白い歯が太陽に反射して光る。


………またオトンかい。


「そらよかったなぁ…」


「おう、ま…他にもあるんやけど」


「他?ってなん?」


楽しそうに笑う亮。


そんな姿を見ていると亜倖も楽しくなってきた。


「秘密。ほら、はよ後ろ乗り」


「うんっ」


後ろに乗って風を感じる。


この瞬間、1番好きや…。







「んあ〜!やっと終わったぁ」


ぐぐっと伸びをして、机に突っ伏す。

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