君だから〜たった一人の君〜

亜倖の言葉で、亜鶴弥の目に涙が溜まっていく。


亜鶴弥と同じように、亜倖の目にも。


「ウチ、転校して…良かった。亜鶴弥と出逢えて、良かった」


「〜ッ亜倖ぃ!!」


「ぅわっ!!」


机を乗り越えて、亜鶴弥が抱きついてくる。


「アタシも、アタシも…ッ、亜倖と出逢えて良かったぁ!毎日が楽しくなった!大輝とのことも…ホンマにありがとぉ!!」


溢れた涙が頬を伝っていく。


「これからも仲良くしてなッ!!」


「当たり前やん!!」

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