君だから〜たった一人の君〜

たった1人の幼馴染み

昨日は亜鶴弥と一緒に泣いた。


今考えたら、これからも一緒なのに可笑しくて…1人で笑う。


今日来たのは、古い倉庫。


大きな扉を開けて、埃っぽい中を歩いていく。


近付くにつれ、聞こえてくる笑い声。


薄っぺらい扉を力一杯開けた。


―ガラッッッ


その途端、止む声。


みんなが驚いて声を発さない中、1人だけ動き出した。


「亜倖ッ!どないしたん?」


数年前と同じ、可愛い笑顔。


「久しぶりやな…遊馬」

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