君だから〜たった一人の君〜

子犬のように近寄ってくる遊馬の頭を撫でた。


「犬扱いすんなやーッ(笑)」


「ははっ、ついな」


笑って、周りを見回す。


「そうちょ…すんませんしたぁッッッ!!!!」


「「「すんませんしたぁッッッ!!!!」」」


「…は?」


いきなり土下座をしてくる集団を、キョトン、と見つめる。


「あないなことしてしもて…殴って下さい!!」


そう言いながら泣きそうになっている、昔可愛がっていた奴。


…たぶん、この間のことやな…。

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