君だから〜たった一人の君〜
「ん…これから何か予定ある?」
「特にないですけど…?」
不思議そうに言う麗香に、にっこりと笑う。
「お茶しよぉで♪」
2人が来たのは、この前の喫茶店。
この前より余裕があるせいか、キョロキョロ見回すとパッチワークのクマがあった。
なんか…亮の家みたいやな。
何でも亮に繋げてしまうのが可笑しくて笑った。
「麗香ちゃん、いらっしゃい」
「こんにちは」
話しかけてきたのは店員で、亜倖の母と同じくらいの年の人。