君だから〜たった一人の君〜

目が離せなくなる…。


「亮おそーい!!もうテスト始まるで?」


「あ〜さっきまで寝てたんよ。…で、そいつ誰や?」


「夏川 亜倖!今日転入してくるってゆーてたやろ?」


「ふーん…よろしく」


「よろしく…」


「無愛想やなぁ!コイツは緋澄 亮。ヤンキーなんよ」


亮…


あの時のこと、なんて説明したらいいんかわからんよ。


ただ、時が長く感じて


ただ、時が短く感じて


見つめていたかった


でも、見つめていられなかった


心がスッと醒めていっていた



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