君だから〜たった一人の君〜
「どこがピチピチや。頭可笑しいんとちゃう?あ、元から可笑しかったなぁ」
はははと笑いながら孝倖を蹴り、洗面台の前へと行く亜倖。
「蹴んなや!!!」
「ウチの前におるからやろ」
さっさと顔を洗って、リビングに向かう。
洗顔は、水のみ。
「はい、おはようさん!!」
「おー…」
「お姉ちゃんおはよう」
「おー…今日も早いなぁ、紗倖」
「お姉ちゃんらが遅いだけやんか」
「今日は早いで〜」
末っ子の紗倖は一番しっかり者。