君だから〜たった一人の君〜

修学旅行 2日目

その後、何とか部屋に戻った亜倖は、亜鶴弥から報告を受けた。


「おめでとう!!…良かったな」


さっきのことがあって、心から喜べない。


「おおきに!!…亜倖、あの噂聴いた?」


「噂…?」


「亮…彼女おったんやて。抱き合うてるとこ何人かが見たらしいわぁ…」


抱き合うてるとこ…て、まさか…。


「ショックやよなぁ、自覚してすぐ彼女おるてわかって…。大体、亮も彼女居るんならアタシらにゆえっちゅーねんな!!」


自分のことの様に怒る亜鶴弥を見て、本当のことを言おうと決心した。

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