君だから〜たった一人の君〜

元カレ

「―…ははは…っ」


微かに聞こえる笑い声。


意識が浮上していく。


「……ん、」


「ん?…あぁ、起きたんか」


ニヤニヤ笑いながら近付いてくる。


ソファーに横にされていた体を起こし、睨み付けた。


「…睨まんといて。悲しいやん」


「「「ははは……っ!!」」」


笑い出す後ろにいた連中。

「ホンマやって。俺亜倖にベタ惚れやで」


「…何のつもりや」


怒りを押し殺して、聞く。


そんな亜倖を鼻で笑った。

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