あの日失くした星空に、君を映して。


その後、深影が言葉を発することはなかった。


ただ、繋いだ手だけは離さないでずっと握っていた。


時々なにかを堪えるように、深く息を吸う音が聞こえた。


私は我慢できなくて、左目から涙を流し続けたけれど、そのたびに繋がった手に力が込められる。


私が深影のそばにいるんじゃなくて、まるで深影が私のそばにいてくれているような感覚。


今の一瞬だけでいい。


深影のそばにいたい。


私の支えなんてなくても深影は自分で立っていられるんだって思っていたけれど、違うよね。


支えるつもりで、いつも支えられていた。


それじゃ、嫌だ。


支えあえる関係がいい。


その関係に名前なんていらないから、今だけでいいから。


深影のそばにいたかった。


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