あの日失くした星空に、君を映して。


*

それから2週間後。


「深影」


雨上がりで滑りやすいニシロ階段を登って、高台に行くと、濡れた芝生の上に横になる深影がいた。


「風邪引くよ」


黙ったまま、腕を顔の上で組む深影。


スカートが濡れるのも気にせずに、私もその隣に腰をおろした。


今日はおばあちゃんの葬儀があった。


あの後、意識が回復することはなかったのだ。


私の知っている面々や、何度か見かけたことのある人達が参列した葬儀が終わった後、深影の姿がないことに気付いた。


工藤くんが教えてくれた通り、やっぱりここにいた。


ここ数日間、まともに深影と会話をしていない。


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