あの日失くした星空に、君を映して。


「もしかして、この前逃げたのって…」


ビクッと肩が跳ねる。


こんなの肯定したようなものじゃん。


「ごめん…見るつもりじゃなくて」


むしろ見たくなかったよ、あんな所。


腕を組んだ2人の姿が脳裏に浮かぶ。


どうしよう。


やっぱり訊かなきゃよかった。


後悔しても遅くて、視線をだんだんと俯けていく。


気を抜けば泣いてしまいそうで、唇を噛み締めた。


「美里は俺が転校してきた時に同じクラスになって、今年初めて分かれたんよ」


「うん…」


私が聞きたいことじゃない。


でも、違うことも聞きたくない。


「それで…何度か告白されたんやけど」


「っ……うん」


何度かってなに?


一度じゃなかったの?


「てか、この前の朝も久しぶりに呼び出されて、言われた」


とうとう返事もできなくなって、目に溜まった涙を腕で拭う。


その様子に気付いているはずなのに、深影は何も言わない。


< 161 / 427 >

この作品をシェア

pagetop