あの日失くした星空に、君を映して。
「その続きは?」
「え…?」
「腕組んだ続き見たん?」
そんなの、見ていられなくなったに決まってるじゃん。
なに、キスでもしたの?
自分で勝手に想像しながら、嫌な気持ちになる。
「見てないよ」
「やっぱり、鏡華ってバカやんな」
なっ!バカって!
大げさにため息をつくフリをして、深影がパチン、と音を立てて私の頬を包んだ。
「は、離してっ!」
こんなことされたくない。
嫌でも高鳴る鼓動が自分のものじゃないみたいになる。
「聞けって」
振り払おうとする私の頬をしっかりと固定して正面から向き合わされる。
目を逸らせなくて、こんな時だけ片目でよかったって思った。
だって両目に深影を映していたら、きっと心臓が壊れちゃってた。