あの日失くした星空に、君を映して。


「美里にはちゃんと断った。そもそも前からずっと無理って言ってたし」


「なんで?」


「それは……その…」


その、なに?


言いづらそうに黒目だけを泳がせるから気になって仕方ない。


「とにかく…腕組まれたのは一瞬だけで、すぐ離したから」


今話逸らしたよね。


なんで?って聞いたのに。


「深影と美里さん楽しそうだった」


「だからそれは!フッたせいで変な雰囲気になるのが嫌やったから、普通でいようっていうやつ!」


「でも……」


私さっきから“でも”か“だって”しか言ってない。


今度こそ怒るかな深影…嫌だな。


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