あの日失くした星空に、君を映して。
バレないように、校舎の影に隠れて息を潜める。
聞きたいような、逃げ出したいような。
でもここにいたいような、変な気持ち。
「美里」
私の迷いを断ち切るように深影の声がスッと空気を裂いた。
それくらい凛としていてよく通る低い声だった。
「何度も言ってるけど、俺はお前のことそういう対象としては見てない」
「なんそれ…そういう対象ってなに?はっきり言って」
「だから、好きとかそんなんじゃない」
怒気を含んだ美里さんの口調にも動じずに言い放つ深影。
ジン、と胸が痺れた。
私がいないところでは、なんて。
馬鹿なこと考えてた私が馬鹿みたいだ。