あの日失くした星空に、君を映して。
「どーするもこーするもないやん。好きなら好き、以上!」
「以上って…あたし一応フラれたんやけど…」
「だってやめれるもんやないし。何にウジウジしとるん、あんた」
戸惑う風香に構わずに、まくし立てる美里さん。
2人の言い合いを聞きながら、ふとあることに気がついた。
美里さんの好きな人って、深影だよね。
私は告白の場面を見てしまったわけで、しかもそれが美里さん本人にバレてる。
今の話を聞いている限り、美里さんはまだ深影のことを好きで…
「あら…鏡華、何そんな顔しとるん」
え…?
そんな顔…?
ていうか、美里さんいつの間に私のこと呼び捨てにしてるんだろう。
「うちだって半端な想いやないんやから、今でも深影のことは好きよ?」