あの日失くした星空に、君を映して。


メロンパンを食べ終わった後、風香に勧められてカレーパンとクロワッサンを食べた。


カレーパンも出来立てだから中のカレーがほかほかしてて美味しかったし、クロワッサンも皮がサクサク。


風香の家のパンの味をすっかり気に入ってしまった。


風香はなぜかあんぱんを1つ食べただけで、聞いてみると

「家の中でもう1個つまみ食いしたんよ」

って笑っていた。


工藤くんは大きなフランスパンを一本。


深影はクリームパンやチョコがたっぷりのコロネとか、甘いものばっかり食べていた。


甘党なのかな?


私も甘いものは好きだけれど、ほどほどがいい。


お腹がいっぱいでしばらく休んだ後、深影に連れられて来たのは


「うげー……ニシロ階段やん」


風香が心底嫌そうな顔をする階段は、最近夕方になると毎日登っていた草原がある高台への道。


階段の始まりを少しそれた道の先が私の家だ。


ここに来るまでに通りかかった工藤くんの家は店休日ということで、荷物だけを置いてきたみたい。


風香も家で荷物を置いてきたし、私も…


「俺ちょっと荷物置いてくるな」


私も荷物置いてくるね。


そう言おうとした時、深影が先に走っていってしまった。


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