咲かない花
「まあでも、別れた直後につき合ってと言っても、茉莉さんは絶対オーケー出さないと思ったから、俺はもう少し待つことにしました。後は茉莉さんも知ってるとおり、待ちながらアタック中です」
「は、ははっ・・・」
「茉莉さん」
「・・・なによ」
「茉莉さんって、いつもいい匂いがする」
急に話題が変わったことより、私の“些細なこだわり”的部分にこの人が気づいていたことに、ドキッとする。
「香水つけてんですか?」
「あ・・・うん。ジャスミンの香りのね」
「あぁそっか。“茉莉”だから」
私は「うん」と返事をしながら、そういえば愛用しているコロンがもうすぐなくなるんだったと思い出した。
「は、ははっ・・・」
「茉莉さん」
「・・・なによ」
「茉莉さんって、いつもいい匂いがする」
急に話題が変わったことより、私の“些細なこだわり”的部分にこの人が気づいていたことに、ドキッとする。
「香水つけてんですか?」
「あ・・・うん。ジャスミンの香りのね」
「あぁそっか。“茉莉”だから」
私は「うん」と返事をしながら、そういえば愛用しているコロンがもうすぐなくなるんだったと思い出した。