咲かない花
「もしもーし!」
「あぁはいっ!」
「あとそうだな・・・10分くらいで着く。部屋番号は?」
「ねえ二宮くん」
「はい?」
「私の都合は考えないの?私があなたに来てほしくないと思ってるって、思わないの?」
「全然。それより“都合”って何。茉莉さん以外に誰かいるの」
「え。・・・・・いない、けど」

あぁもう。
自分で言っておきながら、墓穴掘ってる私ってバカ!?

「茉莉さん」
「なによ」
「部屋番号」
「・・・612号室」
「オッケー!じゃー9分後に!」
「・・・はい」
「俺だって分かってても、確認するまでドア開けたらダメだよ」
「分かってるわよ!」

全く。どっちが年上何だか分かんないって会話をまたしてしまった。

結局私は諦めのため息をついて、スマホを切ることしかできなかった。

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