咲かない花
「本人がいないところで、そういうことさせないから」
「いや。それはいいです」
「あらそう。それより二宮くん」
「はい?」
「あれから・・・毎日相性診断チェックしてたの?」
「してました。今日が最高ですけど、89パーなんで、もっと高くなる日がありますよね?」
「あぁ・・そうだね。でも二宮くんって、占いとか信じてるの?そういうタイプには見えないけど」
「いいとこだけ信じます。菱ヶ谷さんは?占いの館とか行ったことありますか?」
「実はね、大学生の頃に一度、手相見てもらったことがあるんだー」

当時、その界隈では割と有名な手相見の人で、「占いの母」と呼ばれていただけあって、私のお母さんと同じくらいの年の人だった。

「確かあのとき、“将来は外国で暮らしてるかも”って言われたんだよね」
「当たってない」
「そうだね」と私は言うと、クスクス笑った。
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