咲かない花
それでも二宮くんは、私の意志というか、意見というのか、そのあたりを尊重してくれたみたいで、グイグイと押してくることもなく、電話をかけてくることもなかった。
つまり、会えば話すし、晩ごはんを食べに行くメンバーに、彼がいれば一緒に行くことになる。
その席で、近くになれば話すし、別方向なら帰りは別、みたいな、今までと変わらない関係。
それは、3年生が卒業した3月も変わらず、春休み・・・は会わなかったし。

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