咲かない花

あぁもう、今の答え方、全然隙が無いから先続かない上に、「これで会話終わり」状態だし！
長尾さんは微妙にムカついてるようだし。

ていうか、二宮くんの「好きな人」って・・・私、なんだよね。

急に胸がドキドキし始めた私は、二宮くんの顔から視線をサッと正面に戻すと、この時期限定の桜梅酒をグイグイと煽るように飲んだ。

どうか、動揺しているのを誰にも気づかれませんように。
そして、私の顔・・と首が赤くなってませんように・・・。