新撰組と狐面
あ、忘れてたけど狐面どこなんだろう?
総司さんは土方さんのところにあるって言ってたけど……
『あの、私の狐面ってありますか?』
「あぁ。ほらよっ!」
『……ありがとうございます』
「まぁ、とりあえず近藤さんを呼ぼう。おい、総司…」
「あ、わかりましたー。じゃあ、僕が麻琴さん見てるんで土方さん呼んできてください」
「………逆だろおおおおお!」
「はいはい。わかってますって。
……まったく、冗談が通じない人だなぁ…」
ブツクサ言いながらも総司さんは近藤さんを呼びに行った。
「おい、お前。お前長州のモンか?」
『違いますよ』
「……お前、女だろ?」
『あれ?気付いてたんですね』
「俺が気付かないとでも?」
『いいえ。そう言う訳ではないのですが、男物の着物を着ていて、気付かれた事がなかったので』