夢喰い

唇を離すと、友行は私をあったかく見つめる。

友行のこの目が私をダメにする。

何でも許して受け入れてしまいそうな、どんな弱音も吸い込んでしまいそうな、彼の目。


私は避けるように、だけどさりげなく瞼を伏せた。

逃げ出したいような、泣き出したいような、そんな気持ちに襲われた。


余計なことは考えないでおこう。

考えたくない。
知りたくない。
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