麗雪神話~炎の美青年~
「女、でしゃばりやがって」
憎々しげにつぶやくのはアヴァだ。
「ピューッ! 女、よく見りゃすげぇ上玉じゃねえか! そそるねえ、ブレイズなんかより、俺についてこないか」
口笛を吹いて脂ぎった顔をセレイアに向けるのはビッチィだ。ヴァイパは沈黙を守っている。
そんなことはどうでもいいがこいつら、まったく手伝う気がないらしい。
―自分たちの大切なものを取り返すために来たはずなのに!
セレイアは彼らの声を完全無視することにした。
「ディセル、ブレイズさん、せ~ので押しましょ。せ~の!」
「せ~の!」
三人が力をこめると、石は動き、どすんと音を立てて転がった。
三人の目の前に、マグマの洞窟の入り口があらわれる。
真っ暗闇の中に、奥へ奥へと道が続いているのが見えた。
ヴァイパが、ふんと鼻だけ鳴らして三人にお礼も何も言わずにすぐさま洞窟の中へと入っていった。
憎々しげにつぶやくのはアヴァだ。
「ピューッ! 女、よく見りゃすげぇ上玉じゃねえか! そそるねえ、ブレイズなんかより、俺についてこないか」
口笛を吹いて脂ぎった顔をセレイアに向けるのはビッチィだ。ヴァイパは沈黙を守っている。
そんなことはどうでもいいがこいつら、まったく手伝う気がないらしい。
―自分たちの大切なものを取り返すために来たはずなのに!
セレイアは彼らの声を完全無視することにした。
「ディセル、ブレイズさん、せ~ので押しましょ。せ~の!」
「せ~の!」
三人が力をこめると、石は動き、どすんと音を立てて転がった。
三人の目の前に、マグマの洞窟の入り口があらわれる。
真っ暗闇の中に、奥へ奥へと道が続いているのが見えた。
ヴァイパが、ふんと鼻だけ鳴らして三人にお礼も何も言わずにすぐさま洞窟の中へと入っていった。