SONG 〜失われた記憶〜
「ほな、
恒例の前夜祭といくか。
慎、
ケイちゃんとこ電話せぇ!
俺は皆んなに連絡するさかい」
「へーい」
いつも私たちはレコーディングする前と後で、
食事をしながらお酒を酌み交わす。
モチベーションを上げる為に、
必要なことだ。
「ルイ、
起きて」
「……」
空がキレる前に起こそうと思い、
ルイのその大きな身体を少し強めに揺さぶる。
しかし、
いつものことながら起きるはずもない。
「……プリン、
食べちゃうよ?」
耳元で囁く。
これでこの男は必ず起きる。
恋人でもないのになぜ、
私がこんなことをしなきゃいけないのだろうか。
他の人に同じことをやらせても、
こいつは絶対に起きない。
ーーー実証済みだ。
私でないと駄目らしい。
こっちはいい迷惑だというのに、
この男はいつも暢気に寝てやがる。
時々ぶん殴りたくなる。
「……プリン」
「あ、
起きた?
おはよ」
「………ん、
プリンは?」
「……」
この男の頭の中にはプリンしかないのか。
まだ寝ぼけているのか、
ビー玉のような綺麗なその瞳がこちらをじっと見つめる。
私は彼のこの瞳が時折、
怖く感じることがある。
あまりに綺麗すぎて、
そして全てを見透かされているような気がして……。
恒例の前夜祭といくか。
慎、
ケイちゃんとこ電話せぇ!
俺は皆んなに連絡するさかい」
「へーい」
いつも私たちはレコーディングする前と後で、
食事をしながらお酒を酌み交わす。
モチベーションを上げる為に、
必要なことだ。
「ルイ、
起きて」
「……」
空がキレる前に起こそうと思い、
ルイのその大きな身体を少し強めに揺さぶる。
しかし、
いつものことながら起きるはずもない。
「……プリン、
食べちゃうよ?」
耳元で囁く。
これでこの男は必ず起きる。
恋人でもないのになぜ、
私がこんなことをしなきゃいけないのだろうか。
他の人に同じことをやらせても、
こいつは絶対に起きない。
ーーー実証済みだ。
私でないと駄目らしい。
こっちはいい迷惑だというのに、
この男はいつも暢気に寝てやがる。
時々ぶん殴りたくなる。
「……プリン」
「あ、
起きた?
おはよ」
「………ん、
プリンは?」
「……」
この男の頭の中にはプリンしかないのか。
まだ寝ぼけているのか、
ビー玉のような綺麗なその瞳がこちらをじっと見つめる。
私は彼のこの瞳が時折、
怖く感じることがある。
あまりに綺麗すぎて、
そして全てを見透かされているような気がして……。