……っぽい。
「……どうせ私は-200点だったし」
テレビを見ながら、ぼやく。
課が新設された際、右も左も分からない中、まずはめんこいものを生み出す能力を判定しようということになった課では、真山課長の独断と偏見で皆のデザイン能力を判定した。
その結果、私は見るも無残な-200点という結果を頂いてしまい、今でもわりと根に持っていて、この間の焼き鳥屋さんでも、笠松や大崎ちゃんに窘められつつ課長に絡んだ記憶がある。
課長め、0点でもキツいのにマイナスって。
鬼っ!
そうこうしていると--ピンポーン。
部屋のインターホンが鳴った。
「笠松!」
マムッポンに笑ってくれるかな、ハンバーグで仲直りしてくれるかな。
ほらほら、ふりふりネグリジェ着てるよ、もう許してよと、ご主人様の帰りを今か今かと待つ従順なワンコのように玄関まで急ぐ。
笠松なら絶対に察してくれるはずだ。
この超ウェルカムな私の態度やスタミナ満点のハンバーグを目にすれば、私が今、何を一番望んでいるかなんて一目瞭然のはずである。
「笠松おか--んぐっ……!?」
しかし、私の唇は、おかえりと言い切る前にガバリと抱きついてきた笠松により、何事かと思う間もなく塞がれてしまった。