……っぽい。
「分からない人ですね。先輩は、そのカラダを黙って俺に翻弄されていればいいんですよ」
「うっ……」
「先輩が望むなら、どんなことでも正直に話します、嘘は言いません。先輩のこと、珍獣なんて思ってませんよ。俺には、初めて先輩を見たときから可愛い女の子なんです」
「……ん? うん」
なんだかもう、愛を囁かれすぎてワケが分からなくなってきてしまった……。
これは完全にキャパの範囲外。
脳内で笠松の愛の言葉があっちこっちにポンポン飛び跳ねていってしまって、拾い集めるどころか、追いかけるだけで精一杯である。
「だから、いいんですよね?」
もう一度聞かれて、とうとう私はコクリ。
頷く。
マムッポンの誤解も、腕まくりで頑張った今日の晩ご飯も、とりあえず今はいったん忘れよう。
笠松は私が欲しい、私も笠松が欲しい、お互いにそれだけ分かっていれば、小さなモヤモヤなんてすぐに吹き飛んでくれるはずだ。
「いっぱい可愛い声聞かせてくださいね」
そう悪戯っぽく耳元で囁くと、笠松は体重をかけて私に覆いかぶさり、私は玄関先でのキスの何倍も濃密なキスを、悔しいかな宣言通りに翻弄されながら熱い吐息とともに受け入れた。
--ギシリ。
2人分の体重でベッドが軋む。