……っぽい。
 
「はー。なんか俺、めっちゃ格好悪い……」

「ほんっとダサすぎよ、ジュンノ」

「ですよねー……」


苦笑いをこぼしながら、頭を掻く。

先輩のことが好きで好きで、鈍感ゆえに何度告白を無碍にされても立ち向かって、ようやく恋人らしい関係になれたのに、そのときの大胆な振る舞いは一体どこに行ってしまったのか。

気持ちは毎日大きくなる一方なのに、こういうところでヘタレなんだろうな、俺……。


ネクタイを緩めたり、腕時計を外したりしながら徐々にプライベートモードに切り替えつつ、千晶から送られてくる執拗なまでの残念そうな視線を、なんとかため息でやり過ごす。

最後にコンタクトからメガネに替えて千晶が座るテーブルの向かいに腰を下ろすと、生ぬるくなったノンアルビールのプルトップを開けた。

そんな俺をマジマジと見て、千晶が呟く。


「うーん、やっぱりジュンノのメガネ姿って萌えるわ。子宮の奥がキュンってするね」

「そりゃどーも」

「なによ、褒めてるのよ? もうちょっと嬉しそうに笑うとか、あからさまに狼狽えるとかしてくれないと、からかい甲斐がないじゃない」

「いや、先輩はメガネでイけるから」

「……………………ド変態なの?」

「ぶふぁっ!」
 
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