……っぽい。
一緒にいるのが苦痛だとか辛いとか、そんなふうに思っていたら結婚なんてまず考えない。
ただ、爆笑することはなくても、そこには確かに穏やかで幸福な時間が流れていたし、楽しいことも嬉しいことも、悩みや不安も2人で乗り越え、共有してきたはずだ。
そしてそれは、ずっと続くものと信じてきた。
けれど、結果はこれだ。
どこでどう間違ったのかは分からないけれど、真人は私の部屋をホテル代わりに使うという非道な行為を、おそらく何度も繰り返していた。
それだけが揺るぎない真実として、今日の私に重く鉛のようにのしかかってきたのだった。
もしも私が、これからも今まで通りに何も知らないふりを続けたら、真人はどうするだろう。
バレるまで繰り返すだろうか、それとも思い直して私のところへ帰ってくるだろうか。
どっちにしろ、外回り中に空いた時間で、部屋に来るかもしれない真人のために晩ご飯の仕込みをしようと寄ったとき、実際にエッチしている姿を見てしまったのだから、その時点で少しずつ感じてきた疑惑は確信に変わったし、真人とは精神的に終わったのだけれど……。
「先輩、もう笑ってないのに泣いてます」