……っぽい。
 
けれど神様は、案外嘘つきだったらしい。

唐突にそうカミングアウトすると、「お猪口でポカリってけっこう斬新」と、まんざらでもない様子でちびちびと飲みはじめてしまった。


一瞬あ然とするも、お猪口でポカリの構図が時間差でじわじわと攻めてくる。

コンビニでウォッカを買い、私が体育座りをして待っている間にキッチンで中身を入れ替えたか、もともと瓶があったから、いたずら心でそうしたのかの、どちらかだとは思う。

ただ一つ言えるのは、めっちゃウケる。


「あはははっ、笠松マジ面白いよー!なんなのよ、お猪口でポカリって!斬新すぎっ!!」

「あ、先輩楽しそう」

「何言ってんの、こんなの楽しいに決まってるじゃない。ほんっとやめて、面白すぎる……っ」


笠松はなぜかきょとんとしているようだったけれど、それも逆に私には面白く、すぐに腹筋と頬筋が本当にヤバいことになってくる。

しまいには笑いすぎて涙まで出てきてしまう始末で、涙を流して爆笑しながら、こんなに大笑いしたのはいつぶりだろうと、ふと思った。

少なくとも、真人とつき合った3年の間は、こんなに笑ったことはなかったように思う。
 
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