私が恋を知った人
毎日毎日、ただ生きる為だけに私は口に押し込む。食を楽しむなんて一切頭にないし、考えようともしない。一人でそんなことをしようなんて時間の無駄だ。
私の母(私は母の事を心底憎んでいるため、以後あの女と呼ばせていただく)は苦しみを一切表に出さない人間だ。誰にも助けを求めようとしないし、自分で何もかも処理しようとする。その結果か上手く吐き出せなくなって、何年か前から夜遊びにふけるようになった。
私より男。私より仕事。
家事も放棄し、一生添い遂げると誓ったパートナー(私の父)ともあえなく離婚。
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