遊び人はおことわり!
「あの!化学教室って、どこにありますか?!」
でも必死すぎて、思ったよりも大きな声が出てしまって。
その先輩はとてもびっくりした様子で、口をポカンと開けていた。
…やらかした。
それを見た私は、とにかく恥ずかしくなってしまって。
「す、すみませんっ!」
なんて、意味もなく謝ってしまう始末。
いたたまれなくてうつむいていると、「プッ」と笑う声。
「え」
思わず顔を上げる。
しかしそこに先輩の姿はなくて。
「あれ?!」
さらに大きな声が出る。
やばい、と思ったときには既に遅し。
見渡せば、私はかなり注目を浴びていた。
「…すみませんでした!」
恐縮した私はとりあえず、理科校舎へ再び逃げ帰った。