わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜



何て言うのかな、ふわ?それともぐっ?


よくわかんないけどそんな変な感じがして、私は扉をすり抜けた。


本当、変な感じ………。


「あ、ここあ!」


いけない、よくわからない感覚に思いをはせてる場合じゃなかった!


早く追いかけなきゃ!


もう2階に昇る階段付近にいるここあを見付けて、焦りながら走る。


不思議…床は歩けるし、階段も普通にのぼれるのね…。


タタタッと階段を昇っていくと、またぐわっと変な感じがした。


何?


私、今何かをすり抜けたよね?


くるっと後ろを向くと、教室のドアの前に立ち止まるここあがいた。


あ、ここあをすり抜けちゃったのか…。


曲がり角を曲がってすぐにいたから気付かなかった。



< 101 / 136 >

この作品をシェア

pagetop