風俗嬢フウカの「つれづれ日記」
第16章 お店選び
お店選び

さて、今まで真面目にコツコツ
通い続けた風俗店「パッション」、

でもこれ以上「パッション」に通う
ことに、嫌気がさし、


「どこか違うお店に移りたい、
どこがいいかなぁ」

と、まずは移籍先を見つけねばなら
なくなった、私は、



パチパチスマホで検索しました。


考えてみたら、2年前、パッションに入店
するときは、あまり、調べもせず、

なんとなく、ネットでパッションに
行き当たり、


なんとなく良さそうだから、とりあえず
面接に行ってみよう、

そしてあれよあれよという間に
入店となりました。


この時は私、
まとまったお金が欲しい状況でした。


店長は最初に尋ねました。
「借金はありますか?」

「ないですけど、カードで少し借りてます」

「それ、借金っていうんですよ」

「え?

そ、そういわれると、そっか…」


「いくら借りてるんですか?」


「……万円です」


「じゃあ、…万円までは、
お店で今、
貸してあげるから、

それはすぐ、返してきたら
いいと思いますよ」


「え?貸してくれる、んですか?」


「だってカードは利子がバカ高い
でしょ。店で貸す分には、

利子はとりません。」


「利子、払わなくて、
いいんですか??」


「いいですよ。

で、毎月…円ずつ、少しずつ、
返してくれればいいです。


その方が、あなたも、
負担軽くなって、安心して、
お仕事始められるでしょ」


「あ、ありがとうございます」



フウカ、目からウロコだったし、
「始めにお金貸してくれるなんて、
ここ(パッショん)の店長さんは、

なんて気前が良く、
親切な人なんだろ」

心底感激したものです。



が、この、入店時に
少しばかり
お金を貸してくれる、


というのは、
多々あるパターンのようで、


これには、お店への返済の間、
女の子を自分の
お店に囲うことができれ
という思惑もあるようです。




がこの時の私は、
風俗自体が
初めてだったので、


これが一般的に
あることだとは
つゆも知りませんでした。


そのほかの面からも、
報酬や待遇など、
どこのお店がいいか、
分かるはずもあり
ませんでした。


でも、今は違います。
少しは知恵が付きました。


ずっと私はパッションのみ
だったけど、


それでも2年も
通い続けたので、


自分の誹謗中傷が書かれている
掲示板の存在を知り、
でもそれと同時に、


掲示板から、他店の様子が
伺えることにも気づきました。




私はお店の求人案内と、
他店の掲示板を
覗きながら、

候補のお店を搾っていきました。



で、私がお店選びにおいて、重要視
したのは、次の二つでした。

①一本のバッくの金額
片番(早番、又は遅番)でいくら稼げるか

②お客様は常時入っているか、


です。

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