知りたくなかった本当の気持ち
それに今日はもう誰も来ないって…?
こんな薄暗い中1人で…。
「は? おい、まさか閉じ込められたのかよ?」
後ろでそんな声が聞こえた。
若王子の存在を忘れてたから、すこぶる驚いた。
「そっか… あんた、ここに入ってたんだ」
暗くてあまり相手の表情が見えない。
自分の手で確認しようとドアに近づく彼。
「マジで開かねぇじゃん…」
そこで突きつけられた事実。
「え、私密室に若王子と閉じ込められたの!?」
気づいたらすぐに言うと、顔が赤くなるのに気づいた。
「おいそれ、わかってても口に出すんじゃねぇーよ!」