知りたくなかった本当の気持ち

それに今日はもう誰も来ないって…?



こんな薄暗い中1人で…。



「は? おい、まさか閉じ込められたのかよ?」


後ろでそんな声が聞こえた。


若王子の存在を忘れてたから、すこぶる驚いた。



「そっか… あんた、ここに入ってたんだ」



暗くてあまり相手の表情が見えない。



自分の手で確認しようとドアに近づく彼。



「マジで開かねぇじゃん…」



そこで突きつけられた事実。



「え、私密室に若王子と閉じ込められたの!?」



気づいたらすぐに言うと、顔が赤くなるのに気づいた。



「おいそれ、わかってても口に出すんじゃねぇーよ!」



< 209 / 444 >

この作品をシェア

pagetop