知りたくなかった本当の気持ち
「かしこまりました。
では私は今から來奈さんに、処置を施しますので部屋で休んでいてください。
道具を取りに行きますので、少々お待ちください」
私は彼の言葉に少しだけ安心する。
救急箱が置いてある物置に行こうとする彼を止める。
「私の体調が悪いこと、誰にも言わないでね」
右の手首を掴んでしまった。
「わかってますよ。
誰にも気づかれないようにします」
執事さんのその行動に安心しきった私は、手首を離すのも自然だった。
それからようやく部屋に入った私。
制服から私服に着替えて、ベッドに倒れ込んだ。