知りたくなかった本当の気持ち
そしてそんなに経たない内に、執事さんが私の部屋にノックをした。
「どうぞ」
広い部屋の先にあるドアの向こうに届く、ギリギリの声量を出した。
すると執事さんは入ってきて、手際よく私の世話をしてくれた。
「何か食べましたか?」
私の体調を窺いながら訊かれる。
「まだです…。
一応さっきコンビニで買った物があるから、それを食べるつもり」
「そうですか。
薬をこちらに置いておきますから、後で必ず飲んでくださいね。
では何かあったらお申し付けください」
首から上がひんやりしていて気持ちいい。
執事さんの世話の仕方がいいから、すぐに彼は私の部屋から出て行くことになる。