知りたくなかった本当の気持ち
「ごめんなさい!!」
状況が理解できず私はすぐに立ち上がり、生徒会室に駆けていった。
ガタンと大きな音を立てて、生徒会室のドアを閉めてしまった。
中に入ってる人の驚きなんて、今気にできる状況ではなかった。
...そう言えば...里桜が昼休みに言ってたな。
転校生のこと。
名字に王子が付くって。
アイツのことだったんだ。
アイツが...ここに...
私は腰が抜けてしまった。
それでドアにもたれてしまう。