知りたくなかった本当の気持ち


「ごめんなさい!!」



状況が理解できず私はすぐに立ち上がり、生徒会室に駆けていった。



ガタンと大きな音を立てて、生徒会室のドアを閉めてしまった。



中に入ってる人の驚きなんて、今気にできる状況ではなかった。




...そう言えば...里桜が昼休みに言ってたな。



転校生のこと。



名字に王子が付くって。



アイツのことだったんだ。



アイツが...ここに...



私は腰が抜けてしまった。



それでドアにもたれてしまう。




< 49 / 444 >

この作品をシェア

pagetop