知りたくなかった本当の気持ち
改めて見ると背は高くなったし、背中も大きくなったし、声も低くなったり...
だけど内面は全然変わってないんだ。
「お前のくせに無視してんじゃねーよ!」
前を歩く若王子が突然振り返り、威圧的に言う。
兄さんのことと言い、若王子のことと言い...
何でこんな辛いことが重なるんだろう。
「さっきから黙ってよー。
お前何様のつもり」
この見下す感じ。
私はずっと嫌いだった。
やっと転校とか言って、消えていったのに...
何で今さらここに現れたの。
「なんか言えよ!」
そう言って肩を突く彼。