私の居場所
帰り道。

車の後ろの座席とトランクに荷物を積み込んだ。

何でだろう。

何か忘れているような気がするのは…。

また思い出した時に、私が一人で買い物に来ればいいか。

結局お昼を挟んで、丸一日このショッピングセンターに居た。

たくさん買った割には疲れもなく、十分休日の買い物を楽しんだ。

あの後もずっと握り合ったままだった私達の手。

もう当たり前になっている。

「たくさん買いましたね。予算の方は大丈夫でしたか?」

実は私が気になっていたのは、その点だ。

きっと颯太さんはまだ見習いという立場の為、そんなにお給料はもらっていないと思う。

それなのに私の分までいろいろと用意してもらって申し分けない。

私は全く支払いをさせてもらえなかった。

「俺は普段必要最低限しかお金は使わないから、通帳に振り込まれたままだ。どちらかというと、お金の使い方も知らないしな。」
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