私の居場所
今日は肉じゃがをメインにしようと思っていた。

こんな事なら、もうちょっとがっつりとした颯太さん好みの献立にすれば良かったかな。

キッチンでしばらく考えたけれど、やっぱりこのままでいこう。

特別な事はしない。

いつも通りでいこう。

そう思うとすっと肩の力が抜けた。

私がこんなに動揺する事はないのに。

そう思うと、逆におかしくなってきた。

私が行くわけではないのに。

「いただきます。」

いつものように颯太さんはちゃんとそう言って、夕飯を食べ始めた。

「どうですか?」

今日は私から聞いてみた。

「美味しい。この夕飯がしばらく食べられなくなるのはつらいな。」

寂しそうに言う颯太さん。
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