私の居場所
親不孝な娘で心配ばかりかけてごめんね。

私がしょげていると、颯太が横から私の顔を覗く。

「園、やっぱり怒られたか。」

「そういうわけではないんだけど…。颯太を連れてお昼を食べに来なさいだって。」

「そうか。」

颯太の様子はいつもと変わらない。

「そう言えば、颯太は私の家に電話したの?」

私は尋ねた。

「ここへ帰って来て、園を待っている間に電話した。今晩娘さんをお借りしますって。もしかすると帰せないかもしれませんって言った。」

私は真っ赤な顔をして、颯太を見た。

「お母さんは何にも言わなかったよ。分かりましただってさ。まあ、俺は園が抵抗しても帰すつもりはなかったからな。」

そう言って今日初めてのキスを私にした。

「俺、実はさ、初めて園の家に行った時、お母さんにこう挨拶したんだ。」

多分私がまだ車を家の駐車場に入れていた時。

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