私の居場所
「雅さんの事だから、早く帰ったら仕事を手伝わされるんじゃないかとは思ってましたが、まさかこんな状態に放り込まれるとは…。」
そう言って颯太は苦笑いをする。
「今日は本当に助かった。ありがとな。」
敏さんもふっと笑う。
「そう言えば福山。向こうの社長に誘われただろう?」
社長は自分が一番気になっていたんだろう。
即座に聞いた。
「はい。それは丁寧にお断りしました。俺の居場所はここなので。」
私を一度チラッと見ながら、颯太は答えた。
「園美ちゃんのおかげかな。」
敏さんが笑う。
「えっ?」
私は名前を呼ばれて驚く。
「園美ちゃんは気が付いてないの?福山君の事、あなた颯太って呼んだのよ。私達の前で。」