私の居場所
私だけの時とは違った丁寧な受け応え。

「昨日は遅くなっちゃたからね。二人ともちゃんと睡眠取れた?」

則人さんはそんな優しい声をかけてくれた。

そして3人で工場に入った時には、時計は8時ぎりぎりだった。

また忙しい一日が始まる。

早速、ぎりぎりに工場に入った福山さんに、雅さんや敏さんは嫌味を言っている。

「福山、今日は忙しくなるのは分かっているだろう。そんな日は俺達より早く入って準備しておくもんだぞ。」

ニヤニヤしながら雅さんは言っている。

「でも昨日遅かったから、今日は勘弁してあげてよ。」

悦子さんもすまなそうな福山さんを見て、助け舟を出している。

「寝坊しそうで、園美ちゃんに拾ってもらったぐらいですから、許してやって下さいよ。」

則人さんも付け加えた。

「あら、そうなの?園美ちゃん。」

悦子さんが私に聞いてくる。

< 55 / 227 >

この作品をシェア

pagetop