私の居場所
「これが人質だ。」
福山さんはいたずらっ子のように微笑む。
「ずるい!」
運転しながら私は叫ぶが、何も出来ない。
「園は俺の言う事を聞いていればいいの。」
私のカバンを自分の前で抱え込んでいる福山さん。
「家には俺が電話してやろうか?」
そう言いながら、すぐにでもカバンを開けそうな仕草。
「辞めて下さい!」
私は福山さんの方をチラチラ見ていると、もう福山さんの家。
「おお、そのまま通り過ぎてスーパーに行こう。」
もう言う事を聞くしかなさそうだ。
「分かりました。あとで家には自分で連絡します。」
諦めの表情で私がつぶやく。
「初めから素直に俺の言う事を聞いていればいいのに。」