私の居場所
「あの…。」

断ろうとした私に福山さんはにこりと笑う。

「一人の夕食は寂しいんだぞ。園だって一人暮らしをしていたなら分かるだろう。特にこんなに疲れた日には、愚痴る相手が欲しい。」

こんな言い方はずるいな…。

確かに思い当たる点ばかり。

「一人でゆっくりしたいとは思わないんですか?食事したら、すぐに自分のペースで寝られるし。」

私はそう言って福山さんの気配を伺う。

「園は冷たい事を言うんだな。園が作ってくれないと、またコンビニの弁当を食べなきゃいけないんだけど。」

福山さんがちょっと悲しそうな顔をわざとしているのが分かった。

「だまされませんからね。」

私はつぶやいた。

「じゃあ、しょうがない。強引にでも連れていく。」

「運転しているのは私なんですけど。」

そう言った途端、福山さんは後ろの座席に乗せてある私のカバンを取り上げた。
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